air
七夕
爽やかだなぁと
夜のなか
川を流れて行ったのです
不思議と体半分は浮いていて
ちょうど夜空が見えました
お空では天の川が流れているのです
たぷんたぷんと
あそこで二人は
ちゃんと会えたのでしょうか
みっつ数えていつつ数えて待っていた
誰も来ないのはわかってた
ただただ夜が終わるまで
たぷんたぷんと流される
穏やかだなぁと
夜の闇
川を流れて行ったのです
いつまでも川は終わらなくて
それがとても幸せでした
お空には天の川が流れていないのです
からんからんと
あそこで二人は
手を繋いで歩いたのでしょうか
みっつ数えていつつ数えて待っていた
誰も来ないのはわかってた
ただただ夜が終わるまで
たぷんたぷんと流される
下を向いたら溺れちゃうから
いつまでも上を向いていた