Dimension-ZERO
DimensionZERO世界辞典(随時更新されます)
本編は2ページ目からどうぞ。
一応順番に読んでいけば世界観はわかるようにしています。
=世界観=
そこは想像力によって成り立つ世界。
「ここにそれがある。」という人の認識が濃くなると
自然に表面化され、具現化される都市、
そうできるという疑いのない精神思考が生み出すさまざまなツール達、
そうして長い人の歴史が生み出した巨大な人の住めるコミュニティ。
そして想像力たるのは人だけではないということ、
稀なる意思を持つ動植物、精霊の類でさえ、例外ではない。
この世界の構造は平面でも、立体でもない、0次元、
これをここに住むもの達は「D-0地区」通称ゼロ地区と名づけた。
細かく分けられた各都市は区分順にゼロ地区○番街○丁目○号となっており、
現在ゼロ地区の全ての設備管理は地区で公平に選ばれた役人が働き
主に立法、行政管理を行う中央庁か、司法管理を行う、
学術養成された学生官僚構成員からなるシルバーナイツ(通称銀騎士)
が担っている。
病は気から生じ、治るそれもまた気から生じる。
この世界の彼らに老いや、死という概念はなく、
おおよそ人的要因でしか、死を迎えることのない彼らは
戸籍とされる中央庁の台帳から消失することを「デリート」と呼んでいる
=この世界の紛争解決手段=
精神戦闘「ZERObattle(ゼロバトル)」
この世界に生きるすべての想像力を持てる種族がゼロの術者であり、
その強弱、能力、すべてが術者の想念次第。
自分の想像した武具、能力で相手を攻撃する。
中には具現できるほどの精神容量(キャパ)や、精神強度(ケージ)がなく、
非戦闘員である者も存在するし、また中にはその場の空間さえ
変化させてしまえるほどにケージがあり戦闘能力に長ける者もいる。
=この世界で使われる特有の言葉=
【ゼロフィールド】
ゼロバトルをする際に稀に術者が戦闘向きな場所を想像、
具現化させた場合の戦闘用ステージ。
そこは個人の精神内の次元ということになり、元の世界とは異なる。
精神次元はその対象者の精神そのものであり、
そのもっとも深い深層部を他人のキャパが完全に占領してしまうとその者は死に至る。
基本的に同意の下、対象者自身が新たに次元を想像し、
ゲートを開かないと相手の精神内である精神次元に入ることは不可能だが、
中には強制的に深層ゲートを開けること(ハッキング)ができるほど
強力なケージを持つ術者もいる。
よってハッキング行為は銀騎士によって、犯罪であるとされ、罰則も設けられている。
が、悪が耐えないのもまたしかるべきである。
【ゼロカード】
中央庁と銀騎士が共同で行っている事業の中にゼロカード管理業務がある。
ここでいうゼロカードとはキャパとケージを補い、生活必需品想像補助、
または戦闘を助けるための手段として用いられる物であったり、
一方的な戦闘意思を示してきた相手に非戦闘意思を提示し、
戦闘放棄するための手段であったりなど多岐に渡り
人々の生活に根付いている。
カードはありとあらゆる場所で、その用途に応じて販売され、
市場に出回る『商品』という一面も見せる。
購買はカードの取り扱いを中央庁から許可された店舗であれば
どこでも可能なわけだが、製造は誰にも務まるわけではない。
強大なキャパやケージを持つ術者は、その想像を入力(コマンド)し、
自身のカードを作ったりもしているが
一般的にカード製造はコマンダーと呼ばれる職業の職人達が行っている、
如何に容易に想像しやすいカードにできるかで、そのコマンダーの良し悪しがわかり、
またコマンダーによって製造を得意とするカードも違う。
有名なコマンダーは独自にカード専門の店舗を設けている場合もある。
コマンドの元になる、コマンダーが暗号化し書き記したものをコード、と呼ぶ。
コードはコマンダーによって違い、読み解くことは極めて困難とされているが、
有名な術師のものの中には門外不出とされる貴重なコマンドも存在するので、
そういう場合は、コードそれ自体を取引することもある。
カードにインプットされたキャパを読み取ることで、
人々は自分のキャパの消費を減らしたり、
仮に非戦闘員と位置づけられた者でも使用者の使い方、
そのカードのケージ次第では
それなりのゼロバトルが可能なことすらある。
代表的なカード区分
味覚カード:
このカードは食料本来ではなく、その味、濃さを変えるために使われる。
調味料代わり。
装飾カード:
簡素な物でいいなら店舗販売のみで可能だが、色柄などの細かい点で
補えない衣料品のサポートに使われる
戦線離脱(非戦闘意思)カード:
このカードにインプットされているのは法律によるシルバーナイツの加護、
自らの武装解除と引き換えに保護用フィルター用のバリアが張られる
ボディーガード用のカード。
武装カード:
武器、防具、精度などが事細かにインプットされている。
性能がよいほど、カード製造は困難で値段がお高い。
魔法カード:
身体能力の向上、カード自体で攻撃、防御をすることができる。
種類により術者との相性も要求され、扱いが武装カードより若干難しい、
武装カードの補助もこのカードに区分される。
(戦闘系カードは生活の補助的なものと違い、
戦闘に用いる手段それ自体を想像させるためのカードであること。)
=登場予定人物=
柳涼
普通の高校生。
あっさり有名コマンダーであるジーンの弟子になる。
東総一郎
ジーンが信頼を置く人間のひとり。
西園寺葵
アーダーベルト・ジュリアス・アンティーク
エールハイト・W・ティーガー
教会で働いている青年。
明るく柔和
ユニ=ロズワイト
銀騎士2番街隊長。常に表情が無く、
人形のような容姿と物言いから近寄り難い印象の少年。
カイ=シュバルツ
ゼロ地区二番街に住む。普通校に通う学ラン外国人。
見た目が派手なアホ硬派少年。ジーンの弟子あたる。
ジーン=カリバーン
1番街にて書庫屋を営む老ゴースト。
紅茶に眼が無い
作品名:Dimension-ZERO 作家名:りぃ