旅立ちの日に
春の訪れを胸いっぱいに感じ、
微妙なバランスで心が揺れている。
清々しい気持ちなのにどこか淋しい・・・
いつもと少し違う教室、みんな、先生、アイツ。
本当に最後なのに最後だと信じない自分がいる。
とりあえず写真撮って笑って・・・
空はとても晴れていた。
そんな空とみんなの笑顔はベストショットだった。
こんな風景を私は一歩下がって見ている。
大きな拍手・・・
大勢の人が私達の今日を祝福する。
1年前の今日。
私は卒業なんてまだまだなんて思ってた。
仲良い先輩なんていなかったし
人ごとのように拍手を送っていた。
日というのはこのように過ぎていくのだろう。
そして今、私が拍手で祝福され送られる立場になって
これまでの日々を思い出す。
3年前の自分と今の自分は変わっただろうか。
そうだとしたら何が?
この3年間楽しかったかな?
そう考えたとき自分ひとりで泣いてるあの日が浮かんだ。
この3年を一言で表したとしたならば
きっと「辛かった」の一言・・・
でも私はその辛かったの一言にとても誇りを思う。
涙を流した理由を考えたとき、
それは友との別れなど、そんな涙じゃなかった。
「辛かった。よく頑張った」の涙だった。
いま私は明日という希望に向かって旅立たなくてはならない。
大きな期待と不安を抱えて。
勇気をもってはじめの一歩踏み出そう!!
そしたら、そこには光が見えるから・・・
2009.3.10