護りたい人達
Am8:00
「ピピピピピピ」
機会音が部屋に響く。
少年は目覚まし時計を止めると眠そうにゆっくりと体を起こした。
「はぁー、もう朝か、さっさと飯食って学校行く用意するか。」
そう言いベッドからおりて朝食を済ませて制服に着替えようとした時
「裕也、起きなさぁい。」
そんな声が聞こえ、どたどたと廊下を走って来る音が聞こえる。
そして、少年、『闇木裕也』の前に少女が現れる。
「何だ起きてたの。」
「おい奈々、不法侵入だ。」
「う、うるさいわね、別にいいじゃない。」
この少女『桂木奈々』は裕也の幼馴染というもので毎朝、裕也を起こしに来る。
「用意は...もうしてるわね、それじゃあ、学校にいくわよ。」
「はいよ。」
二人は学校に向かう。
因みに彼らは高校生だ。
学校に着くと、二人は同じ教室に向かう。
教室にはいると男が話しかけてきた。
「よぉ、お二人さん、朝からラブラブだな。」
「だ、黙りなさい!!」
「ガフッ」
そう怒鳴り奈々は男は殴り飛ばす。
「おお、飛んでる飛んでる。」
男は3m程飛び地面に叩きつけられた。
「い、いいパンチだ、これならあのリングで真っ白に燃え尽きた人でも一発KO...だ。」
そう言い男は顔を伏せる。
「お前もよく飽きないよな。」
この男は裕也の友人の小池正人だ。
「何かお前の言い方、俺がバカ見たいじゃん。」
「・・・・・」
「何だそのあり得ない事を聞いたような顔は。」
「お前、自覚無いのか。」
「酷い言いようだ。」
こんな事をしてると、
教室のドアが開き先生がやって来る。
「裕也、そんな奴ほっといて早く席着いたら。」
奈々は裕也に顔を合わせずに言う。
「わかってるよ。」
「お前ら日に日に俺の扱い酷くなってねえか。」
「気のせいだ気にするな。」
「そうだよな。」
(馬鹿だなこいつは)
裕也は席に着いた途端に眠気にその身を預けた。
「....や.......ゆ....うや」
(音が遠くから聞こえてくるな)
「ユウヤ!!!」
「うおっ、な、何だ」
「やっと起きた。もう昼休みよ。」
「奈々か、ビックリした。」
「それより一緒にご飯食べるわよ。」
「もうそんな時間か、いいぞ。」
「奈々ちゃん、奈々ちゃん。俺は?」
正人登場
「消えなさい、クズが。」
「ひどっ、酷いよ奈々ちゃん。」
「正人安心しろ、お前は誰もが認めるクズだ。」
「裕也、それフォローになってない。」
「あ、済まん間違えた。お前はクズじゃなくて、ゴミだったな。」
「もうお前らなんか知らない。」
正人は叫びながら走って行った。
「それじゃあ、食べるわよ。」
「「いただきます。」」
二人は10分くらいで食べ終えた。
「ね、ねぇ裕也。」
「何だ」
「ほ、放課後時間空いてる?」
「何も予定はないな。」
「それじゃあ、一緒に買い物に行くわよ。」
「わかった。」
(やったー)
この時奈々がガッツポーズしていたのは誰も知らない。
Pm4:00
「それじゃあ、行くわよ。」
「はいよ。」
二人は商店街の方に歩き出した。
「裕也、私ね、今日は家に親がいないから裕也の家に止めてもらってもいい?」
「却下だ。」
「何でよ。」
「それは...言えない。」
「わかったわよ。」
そして二人は買い物を終えて、別れた。
Pm9:00
(はぁー、奈々の奴、不信がってたな、ばれなきゃいいが。)
「ばれたら、あいつらにはもう会えないな。」
裕也はその日は何事もなく1日を終えた。