.layer
prologue
かつて神は、三つの星に自らと同じ姿の人間を生みだした。
一つは動物と自然が織りなす星に。
一つは魔術と自然、動物が織りなす星に。
一つは魔術と自然が織りなす星に。
その星々は互いに調律し、幾年もの間に歴史を紡いでいった。
その三つの星の一つ、動物と自然が織りなす星は、地球と称され、
他の二つの星の存在は知ることなく歴史が続いた。
魔術で作りだせない文化はその二つの星の一部の人々を魅了し、
二つの星から来た人々は地球に居る人々に感付かれる事無く、
文化を只管取り入れた。
だが、一部では地球の人々に恋をし、そのまま運命を共にする者も居た。
魔術の潜在能力の高い地球の人々は二つの星の人々を引き寄せ、
例外なく、魔術に関わってしまう運命にあった。
そんな地球に生まれた高校1年生の平々凡々な男子が居た────