うちゅうのいろと、まよったときのこと
みんなみんな瓶につめて蓋をしめた
そしたらぶるぶるガタガタ震えだして
ぱりんと割れちゃったからたいへん
青や紫もぜんぶ黒に変わっちゃって
世界をのみこんじゃった
星をたどって生きる
星はきれいだけど
真っ暗な宇宙を歩かないとたどり着けない
星をたどって生きようと思う
でも宇宙が広すぎて
真っ暗で足をすくわれて
なかなか歩き出せないこともある
星がとおくってつらい
宇宙は広い
暗い
黒くてこわい
なにがあるかわからない
どんな星があるか
ちゃんと道があるのか
でも今までも
星をたどってきたから大丈夫かもしれない
もう旅がつらくなって
宇宙の真ん中で眠りたくなる
くるしいから
星がすき
きらきらひかる
ひかりにさされてしんじゃってもいい
きらきらの音で他になにもきこえなくなってもいい
でも星につくころには
また新しい星が見えてくる
今度はあそこまで歩こう
わたしたちは生きるのをやめる時まで
宇宙を歩き続ける
作品名:うちゅうのいろと、まよったときのこと 作家名:ちや子