今風の「焼津のたこ部屋」体験
2人共熟睡出来ずに夜が明けるまで起きていました。朝飯はもう一箇所の寮で摂るので、歩いて行かないと駄目なのです。距離も結構有るので、嫌気が差してきました。
雨の日も歩いて行かないと駄目らしいのです。
取り合えず相棒と飯を食べに行きましたが・・・
俺と相棒はその場から逃げるつもりでいましたので、近くの駅を捜しました。
駅は「焼津駅」が近いようで、近所の方に道を尋ねてやっと着きました。
何と片道3K程有りました。その日は駅捜しで終わり、寮に帰りました。
時刻も午後6時を過ぎてたので、仕事に行ってた人達が帰っていました。
俺と相棒がいないので心配してたようです。俺達は謝り、何とか許してもらいました。
風呂も入る順番が決まっており、俺達は最後です。責任者の40代の親父さんが先に入るのですが、今日は俺と相棒も一緒に入るように言われたのです。
3人で仕事や世間話をしながら浴槽に浸かってました。相棒が先に上がってしまい、俺と責任者だけです。俺は背中を流す事に・・・
石鹸の付いたタオルで責任者の背中を洗ってると、手を掴んで股間に持っていったのです。竿が勃起していて俺の手に握らせてたので「やめてください!」って叫んでました。
本人は笑いながら「ごめんな」の一言です。
頭の中で「この野郎!」って思ってましたが、平常心を心掛けました。
相棒に話をしたら、相棒も気持ち悪がっていました。
俺は直ぐにでも逃げたい気持ちで、一夜を明かしました。
次の日が日曜なので全員が休みです。俺と相棒は朝飯を食べに歩いて寮へ・・・
今日は相棒と一緒に逃げるつもりでいたので、荷物は置いて行く事にしました。
荷物と言っても下着ぐらいですから大丈夫です。
相棒も荷物を置いて行き、「焼津駅」に向かいました。
相棒も二万程持っていましたので、取り合えず東京に行く事にしたのです。
2人で顔を見合わせて笑いました。
とんでもない所に来たなぁって(笑)
今でも焼津の寮はあります。
作品名:今風の「焼津のたこ部屋」体験 作家名:貴文