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フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
novelistID. 608
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白城黒友・紅茶豆乳中毒

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 「紅茶豆乳」これは僕の大好きな飲み物である。豆乳なら何でも好きなわけではない。だが大体の味は飲んでいる。いちご・おしるこ・焼き芋・マロン・抹茶・紅茶・麦芽コーヒー・プリン・ココア・フルーツミックス・バナナ。これだけ飲んでいるんだが、過去には黒酢豆乳というのがあったらしい。…再版されても絶対にのまないだろう。健康にいいもの二つ合わせたからっていい売れ行きになるはずがない。
 さて、なぜ僕の友人もまたこれが大好きなのだろう。
 「飽きのこない味じゃないか。甘さがくどくないし。お汁粉味よりうまい」
 「…お前ってチョコレートケーキとか好きじゃなかったか」
 「ときどき食べる分にはな、うん」
 「つまり毎日濃い味は飽きる…ラーメン屋みたいな感じだな」
 「あとは、…アイドルグループ?」
 「どういうことだ」
 「いや、…濃い味、だし」
 「インパクト勝負、じゃないか」
 「英米の小説家を売るブロックバスター方式」
 「何が言いたいんだよ」
 「いや、…衝撃が大きすぎると飽きられるのも早いよな…」
 「じゃあ地味に生きるのか?」
 「そのほうが堅実じゃないのか」
 「どうかな…」
 「とにかく俺は紅茶豆乳が好きだ。確かに地味かもしれないが、どの店にもある。プリン味はそうそうないぞ」
 「…まあ、そういうことにしておこうか」

 自分の知り合いに一発屋がたくさんいたのを思い出した。