地獄道2
入ってはいけない道がある。
その道に入れば二度と戻ることは、そこから出ることはできない道がある。
その道の名は…地獄道。
二年前にあった事からそう呼ばれるようになった道に近づく者達がいた。
地獄道に近づいてきたのは3、4人の女子高生。
彼女達は修学旅行で地獄道のある町に来ていた。
左から順に、梨花、咲、奈緒、真奈美だった。
彼女達が歩いていると、奈緒が地獄道の前で立ち止まった。
奈「ねぇ、この道って地図に載ってた?」
真「ううん」
梨「何で地図に載ってない道があるんだろ」
奈緒の言うとおり、地獄道は地図に記されていなかった。
地図に記してないのには理由があるが、それは明らかにされていなかった。
咲「梨花、何でだと思う?」
梨「わかんない」
真「咲は?」
咲「私もわかんない」
奈「じゃあ、行ってみる?」
真「奈緒!?」
奈緒は地獄道に一歩近づいた。
奈「だってさ、地図に載ってないってよっぽどの理由があるんでしょ?」
梨「まぁ、それしかないよね」
咲「けど、見た目からしてなんか出そうな気がするけど…」
梨「物は試しって言うじゃん」
咲「そうだよね。真奈美、行こう?」
真「でも…」
奈「何も無かったら戻ってきたらいいじゃん」
梨「だから、行こ?」
真「…わかった」
真奈美がそう言うと梨花達も地獄道に一歩近づいた。
そして…。
4人は地獄道の中に入っていった。
もう二度とそこから出られないことを知らずに…。
その先で何が起こるのかも知らずに。