ネオンテトラ
プロローグ 中2・レイプ・私の家
中学二年の夏、私は実の父親からレイプされていました。
夏休みも終わりに近づいたある日のことでした、私がいつものように
水泳部の朝練から帰ってくると、父は昼から焼酎をあおり、
言葉にならないうなり声をあげながら酔い潰れていました。
そんな日に限って運悪く母はptaの会合で不在でした。
そんなことが起こる前から私は父のことを軽蔑していました。
昼間から酒を飲み、ろくに仕事もしない父。
今となってみれば、我が家がどうやって生計をたてていたのか不思議でなりません。
父は週に1回ほど「社長の家に行く」と言ってはご自慢の泥だらけの軽トラックで出かけていき
夕飯前に帰ってきては浴びるほど酒を飲んでは、母や私たちを怒鳴りつけ、時には手を出すこともありました。
私たちが物心がついたときにはすでにそんな生活をしていました。それは私があの家を出るまで続いていました。
母はといえば、そんな父に対して大した関心をよせる訳でもなく、
pta活動やご近所の奥様方とのうわさ話に夢中で、パートに出ていた感じもありませんでした。
あと、私の家は4人家族なので、姉が一人いるんですが、姉のことに関しては今は話したくありません。
このお話を続けていく過程の中で姉の話は避けては通れないですから、いずれお話することになると思います。
話が逸れてしまいましたね、そうそう。私が初めてレイプされたときの話でしたっけ。
そうそう、母はその日に限ってptaの会合で不在だったんですよ。
私は父に見つからないようにできるだけそーっとドアを開けて、内の様子を伺いながら家の中に入りました。
私の部屋に入るには、父の居る居間の前を横切って、二階へと続く階段を上らなくては行けなかったんです。
出来るだけ足音をたてないように、そーっと。そーっと。
まるでガラスを割ったことを隠そうとしている子供のようにゆっくりと二階への階段に足をかけました。
その時でした。その日は本当に運の悪い日でした。
私の鞄に入っていたphsが鳴ったんです。
私は慌てて電源を切りましたがもう既に遅かった。父に見つかってしまったんです。
「恵理ぃぃぃぃぃいんのがぁぁぁぁぁぁ」
私は目の前が真っ暗になりました。せめて二階の部屋に居るであろう姉と間違えて欲しかった。
私は部屋に逃げこもうと急いで階段を上がりましたが、居間から出てきた父に呼び止められました。
「何逃げてんだ?おぉ!?テメーよぉ?また殴られねーとわっかんねぇのかぁ!あぁ!」
殴られる。
そう思った私の体はいつしか震えていました。
父は、真っ黒に酒焼けした毛むくじゃらのごつごつした手で私の髪の毛を鷲掴みにすると、
そのまま私を浴室へと連れて行きました。
「お姉ちゃん!お姉ちゃん!」私は懸命に姉を呼びました。
あの姉が助けてくれる訳が無い。わかっていても私は必死でした。
2階からなにか物音がしたようにも聞こえましたが、そのまま姉は私を助けにくることはありませんでした。
私はその後、処女を失いました。
そして姉は、私と父のその行為を覗いていました。笑いながら。
この部分は正直、私もよく覚えていません。
正確には、覚えてはいるのでしょうけど、思い出すことを私の脳が拒否しているような。
そんな感じなのです。引き出そうと思っても引き出せないのです。
思い出せるのは、父が、「あのオンナもこうやるとひぃひぃやって喜ぶんだ。娘のお前も感じるんだろう」
と言いながら、私の陰部をこねくり回していたことと、私にとってその行為が全く快感に結びつかなかったことくらいです。
気持ち悪かった。
あの太い指が私の陰部をむりやりこじ開けて、狭い膣の入り口に入り込んできたときの激痛と嫌悪感と言ったら筆舌に尽くしがたいほどでした。こればっかりは経験した女性でないとわからない感覚だと思います。
でも、それよりも私にとって一番ショックだったのは、姉のあの凍るような冷たい笑顔です。
姉は浴室のドアの隙間から、怯え、声も出せない私の姿を見ながら、口角をあげたまま口を半開きにして、
見たことも無いような恍惚とした表情を張り付かせたまま、自慰行為に耽っていました。
私は姉の方を見るのを止めました。
ただただ恐怖し、涙をこらえ、震える身体を押し殺し、時が過ぎるのを待ちました。
父は行為が終わると、下着を履きながら、「あのオンナに言うんじゃねぇぞ。言ったらどうなるかわかってんだろうな」
そう言うと居間に戻り寝てしまいました。姉の存在には気づいていないようでした。
それから父との関係は私が高校生になるまで続きました。
父は年齢に似合わず、母が居ないときは毎回のように私を求めて来ました。
それは家の内外を問わずでした。私が夕方学校から帰って来たときに、酒を買いに出ていた父とはち会わせた時なんか、
近所の路地裏に連れて行かれて、そこで口を使われました。父は口に出した物を吐き出すと烈火の如く怒るので
毎回飲み込まなくてはならず、うがいが出来ない環境は辛かったです。
それに、父は避妊をしない人だったので、毎月生理日付近になると父の挙動がおかしくなり、
そわそわしていることも多くありました。
姉とはあの日以来、ほぼ目を合わせることも、口を訊くことも無くなりました。