「カラオケ」「眼鏡」「パイ」
バーン!!と陸がカラオケBOXを指さしている。
「うん・・・カラオケBOXを買ったのか・・・買うのはいいが・・・何故ココに持ってきた!!」
キーーーーンコーーーーンカーーーンコーーーーン
タイムングよく後ろでチャイムがなった。そう、ココは月島学園美術部室・・・・。
「雰囲気もあっていないだろ!!」
洵はまだ怒っている・・・ドンドン視点がずれていっていし・・・。
「大丈夫wちゃんと暗幕をもってきたから☆」
陸は、どこから出したのか暗幕を取り出し洵に渡す。
「う~ん・・・まぁ・・・それなら・・いいわけあるかぁ!!」
洵は、渡された暗幕を上に投げた。
「えぇ~!!洵は何が気に入らないのぉ~?」
「普通に考えろ!!おかしいだろ!!何故お前は学校にカラオケBOXなんて持ってきているんだよ!!」
「・・・買ったから??」
陸は当然でしょ??みたいな顔をしている。
・・・・陸には普通という言葉は通用しない・・・。
「・・・・・・・ムリ・・・・・。」
洵は、諦めた・・・最近は、諦めがはやくなりました。
「でねでね!!今日はねぇ~ ジャァーン!! パーティセットももってきたんだよ!!」
そういいがら、陸は足元に置いていた袋から・・ゴソゴソと物をだそうとする。
「・・・何を持ってきたんだ??」
どうせ、くだらない物だろうと・・・色々と諦めはじめた洵が聞く。
いつもなら、博臣がいたりしてまだまだツッコミ役がいるのだが・・・今日は生徒会があるので遅れるそうだ。
「えっとねぇ・・・・まず!!変装セット!!」
といって、陸は変装セットを出す・・・アフロに・・・メイド服・・・猫耳・・・ヒゲ付鼻メガネ・・・
「誰がかけるんじゃい!!」
パキッ
ヒゲ付鼻メガネが良い音をだして割れた。
「あぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・!!で、次は」
切り替えはやっ!!
「次は、パイ投げセット!!・・・じゃぁ・・・洵!!いくよ!!」
シューーーと音を立てながら皿にクリームをのせていく。
「えいっ!!」
洵に向けて投げた。
ヒョィ・・・。
洵はキレイによける。
「あぁぁ~~~~~~~!!洵!!せんでよけるんだ!!」
「あたるのは嫌だから。」
普通の返答が返ってきた。
「もぅ・・・もう一回!!」
次は2つ連続で投げてきた。
ヒョィ・・・ヒョィ
洵は簡単によける。
そして、そのパイは2つとも美術室の入り口に飛んでいく。
「すみませ~~ん!!生徒会で遅れましたぁ~。」
そこに、百合江が入ってきた・・・・。
「「あっ・・・・・」」
作品名:「カラオケ」「眼鏡」「パイ」 作家名:藤和 華蘭