ばれんたいん
適度なチャチャを入れつつ準備する。たぶん、傍目に見たら、夫夫漫才しつつエッチするというふうに見えるのだろうが、うちでは、こんなもんだ。もう愛の囁きとか、一々するほうが面倒なのだ。
「・・・・もう・・・ええ・・・・」
「はい、じゃあ、行きますでーーお客さーーーん。」
冗談も言えなくなっている俺の嫁は、手を上に上げて合図する。そして、ようやく、俺は裡へ入れてもらって、ようやく身体を抱き締める。
・・・・・確かに、毎週が愛の日やわな・・・・・
お返しを、これにすると、そういうことになるな、と、俺は妙に納得しつつ苦笑した。すでに、俺の嫁は、そんなものはわからない状態で、うっとりとしている。その顔が愛しくて、そっと囁いたら、答えが、これだ。
「愛してんで? 俺の嫁」
「・・・・動け・・・・あほ・・・・」
「はーい、エクセレントコース開始でーす。」
容赦なく動き始めたら、また、俺の嫁は口元を緩めて息を吐いた。俺のほうも、もうツッコミするどころではなくなって、どっちも無言になる。
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