JUST 0
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ある春の夜。
オレ、斉藤コウタは受験生。自分の点数が、志望校の合格のボーダーラインとなる点数、に届かないオレの受験勉強は夜中までに及ぶ。横の棚の上にある、デジタル時計は【23:58】と規則的な形で示している。
流石に、7時からこの時間まで、約5時間続けて勉強していると、目が疲れて霞む。勉強に飽きてきた。こうなると一向にやる気が湧かなくなってしまう。
畜生。
勉強しなくたっていい世界になれよ。
「…君ノ願イ、叶エルヨ…」
後ろからTVのサスペンス番組で、何かを使い犯人が声を変えた時の様な高い声が聞こえ、はっとして、後ろを振り向くがそこにはなにも居なかった。きっと俺は疲れているんだ。そろそろ寝よう。と思い時計を見た。
時計が【23:59】を示していた。
すると【23:59999999999…】と永遠に「9」が見えた。
なんだ。目が霞んでボヤけて見えたのだろうか。その割にははっきりと、「9」がデジタル時計を突き破り、自分の周りをぐるぐるぐるぐる…回っている様な。自分が閉じこめられている様な。そんな感覚が、ほんの一瞬だけ、はっきりと視えた。
ふと我に戻った。
かちっ
時計がちょうど【00:00】を示した。
そのとき急に瞬間的に意識を失って…目を開けたらそこは知らない場所だった。
『…ゼロゲームへ、ヨウコソ…』