BSSplus1 非・推理小説
殴り書きされたような跡で「プリン」とかかれていたのは、彼女が最期にプリンを食べたかったわけではないということを、納得できる人はいるだろうか?しかしながら、彼女のBFにして、刑事をしている僕を含め、警察関係者は、プリンを食べたかったわけではないと言う結論を下した。
プリン…髪の毛を染色するというときに、考える必要があるのは、たとえば髪は伸びるわけであるが、そんなときに下の方の髪は染まっていない状態になり、それをふつう「逆プリン」と呼ぶ。それがいいたかったんだろうな、と考えられる。
それにしても、逆プリンの髪の男(あるいは女)はどうやって逃げ出したのか、そしてどうやって彼女はペンを血の一滴垂らさずとれたのかと言う部分が謎であった訳である…というわけではあるのだが、ハッキリ言ってこれは迷宮入りということにしかならないケースだ。
よくなんか時候ぎりぎりまで調べて犯人逮捕をする小説が出回っているが、実際のところそこまでしない。日々殺しの事件は起こっているのだから。はっきり言ってその日から数ヶ月中に捕まらない限り、望みは少ないわけである。そういうことで結構捜査も続くとは言えそこそこになる。だいたい国民の税金は使いすぎるな、それでいて犯人は地の果てまで追いかけろというのは無理があるわけである。
だから僕は、暗い顔をするしかなかった。上司に慰められる形で、僕はその日一日はなにもできないで終わった。
作品名:BSSplus1 非・推理小説 作家名:フレンドボーイ42