再会
ネットでの励ましや言葉で前進したり成長できる人もいるだろうから、一概に「ダメ」だなんてどこかのアホ都知事みたいに切捨てはしないけど、やっぱり現実(リアル)に懐かしい人とこうして話しをして絆を確かめ合うと、キーボードを叩いて吐いた言葉と、口から発した言葉では良い意味で「重み」が違うと感じてならないのである。
彼と次に会うのはいつになるだろうか?
お互い、頻繁に「会おう」と言う性格でもない。
1年後? また2年後かもしれないな。
でも、いいさ、繋がりあえたんだもの。こればかりは携帯電話という文明の利器に乾杯だね。
万が一、通信手段が途絶え、仕事場も変わり、連絡が取れなくなったとしても、10年の契りは消えてしまいはしないだろう。
昔話などと漢字二文字で片付けるのは勿体無い。
「過去の自分に出会える瞬間」
それが出会いであり、繋がりであると、僕は思う。
暗闇の中、相棒を再び走らせた。
サングラスからは寒さで涙が零れ落ちる。指先の感覚が無いが、気持ちは温かい。
家に帰ると母親がクリスマスケーキを作っていた。今年はケーキが2つ。
思いもよらず豪華なクリスマスになった。
-終-