今日もどこかで星が降る
星が降る夜に、またあなたに会えた。
わたしはいつでも三角座りで、目を塞いでる。
世界は唯ひとつだけになって、背中は粟立つ。
ああ、またあえたね。おかえり。
いつでも回帰する、僕とわたし
コードが絡まった先にいつでも、いる
過去と未来、現在は行方不明
循環するわたしにあなたは笑ってくれるだろうか
凍った窓が鳴る
噴き出した水に手が悴んで、いたい
白くなった息にぐずつく鼻
赤くなれないわたし
変わってしまうもの変わらないもの
それでも存在するなら、
それでも?
星が降る夜にまた刺さった、愛しい棘
温もりは消えて、息は続く
記憶送り、あなたと一緒
ああ、またあえたね。おかえり。さよなら。
作品名:今日もどこかで星が降る 作家名:はづき