ファンタジーの世界とは
ファンタジーは本の中でこそ生きる物だと
私は思っているし、
それが現実になっても何一つおもしろくもないと思う。
そう、たとえば周りが魔法使いや魔女、魔術師、そんな世界の中に普通の人間である私達が出て来たらどうする?
そんな世界の主人公は自分自身。
もし、そんなことが起こって見たら私はただ死神が背後に近づき私の首を狙うだけだ。
もう一度言う。
ファンタジーは決して現実に起こっても良いことはない……。
その現実の主人公になることは絶対に嫌だ。
私は活字を追うのが好きなのだ。
少女は本を閉じると椅子から立ち上がった。不意に窓の外を見るがすぐに目をそらした。
窓の外には現実には起こりえないことが起こっていた……。
作品名:ファンタジーの世界とは 作家名:古月 零沙