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アレキザンダー・ジョン
アレキザンダー・ジョン
novelistID. 16123
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お腹が、痛い (12)

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キミ、名前は?
年齢は幾つかな?
ーうぜぇー
何処からきたんだい?
何故彼を殴り倒したりしたんだ?
警察って、うぜぇ。
こんなとこでモタクサしてるわけにはいかねぇんだよ沙耶が腹痛めて寝込んでんだってのにっ。
一人でムカついてたらなにやら恰幅のいいジジイがいきなり部屋に入ってきやがった。
「け、警視総監殿…!」
ああん?警視総監って…
「やぁ、君かね、私の息子を殴ったというのは。」
手前のガキの売った喧嘩だってのに、なんつー言い草か。
しかもお前、そんな偉いのになんでこんなとこ来てるんだよっての。
手前のガキの起こした厄介ごと握り潰そーってか。
「言っとくが先に「普段なら、私がわざわざ出向いたりは、せんのだよ。だがしかし、今回の原因を作ったのは隆司の方だと言うじゃないか。是非、謝りたくてね。それでだ君、もしよければ、私の家に夕食を食いに来ないか。できうる限り、歓迎するよ。」
人の話を遮って、何を言い出すかと思えばなんだ突拍子のねぇ。第一沙耶はどうしろって…
「君の連れの若い少女も一緒に来ると良い。」
ああん?それなら話が早ぇ。今日からしばらく飯代浮くな。
沙耶は、喜ぶだろうか。

腹の底にざわつく違和感に、早く耳を傾けるべきだったのだろうか。


喜ぶ、訳がなかった。これから世話になるであろう警視総監の手の甲には、あの、紋章が、刻まれていたのに。