この恋の顚末
Shackle
自由の名を冠した檻に
君を閉じこめるよ
それを人は恋と呼ぶ
鉛の羽根を震わせながら
慰みの傷が深まるばかりの
私たちはもう歩けない。
闇を深める月明かりを背に君は
透明な檻の中で、助けて、と叫ぶ
悲痛な眸が映すのは私だけでいい
畏れ戦くその体躯を抱き締めて傷つけるたびに
狂気を孕んだ愛しさは増すばかり
君の全てを剥ぎ取ってやりたい
いつまでもいつまでも、私だけのものでいてくれないか。
救いを求め伸ばされた君の腕は
何も掴むことなく虚空に揺れる
なにせ私たちはもう倒れてしまったのだ
だめになってしまった
私たちはここから一歩も
もう歩けない。