螺旋猫
「なんだいそれは 哲学の話?」
「哲学なんてこ難しくて濃厚な話を僕がするわけがないじゃないか」
「じゃあなんだっていうんだよ」
「もっと単純明快な話さ 螺旋型の猫がいる、そういう話を聞いたんだ」
「まて僕はまたてっきりメビウスの輪を螺旋に連なる猫の話、とか、シュレディンガーの猫とか、そういうものかと思っていたが 螺旋型?またなんでそんな生き辛そうな型になってしまったんだ その猫たちは」
「それはもちろん!」
なにを当たり前のことを聞くんだ、といいたそうな表情をしたかれが得意げに言葉を連ねる
「飛ぶための進化に決まってるじゃないか! 螺旋状の身体をばねにして 彼ら螺旋猫族は空の世界へと躍り出るのさ」
地球上の地を這う生き物の全てが、空を飛ぶことに憧れているに決まっている というのが持論の彼の話
「ああうらやましい 僕が螺旋びとになれたならば」
今日のお題は『濃厚』『猫』『螺旋』です。 http://shindanmaker.com/14509 #twnv_3