sunrise 002
ハンバーグ
鼻を軽くつまんであなたの息の根を止めてみた
あぁあれはよく晴れた月曜日の日
僕はハンバーグこねるみたいに
脳味噌こねくり回していたのを覚えてる
先に叫んだのはあなただった
聞いたこともない罵詈雑言
鬼の様な形相で
手当たり次第投げてきた
まずはハンドバック
紅いシンプルなの
次はティッシュケース
先週安売りで近所の薬局に二人で買いにいった
最後に僕だ
どこにでもいる男
それから
僕が叫ぶんだ
なぜ泣いてるのか
それは僕のせい
なぜ怒ってるのか
それも僕のせい
これで最後なのか
そんなことは知らない
問いつめたところで
もう全部くっちまったあとなのに
なかったことにしようと
思ってみても
作品名:sunrise 002 作家名:川口暁