『レプリカNO.8 エイト』
呆れた顔をして、沙耶が二人の顔を見比べている。圭の剣が桐生のマスクをめがけて突きを放つと、剣先が鈍い音を立てた。
「やるじゃねえか、俺の突きをかわすなんて」
「たまたまや、おまえ手加減したやろ」
「剣を構えりゃ、どれぐらいの腕なのかすぐにわかる。手加減なんかしちゃいねえよ」
「それは天才騎士日下部圭から、お誉めを頂いたと思ってええのかな」
微笑みながら、漆黒の瞳がじっと圭を見つめた。
To be continued.
作品名:『レプリカNO.8 エイト』 作家名:月下部レイ