漠然とした不安を言葉に出来ない馬鹿です
人間という存在が永遠のものにならない限り無理だろう。
だいたい種の本能からすると人間の動物的な愛は3年程度で終わるらしい。
ならそのあとの時間は何だ?
惰性か?
でも確かに愛しいと思うし、好ましいと思う。それじゃいけないのだろうか。
「何が云いたいの?」
「いいや」
「終わりはあるんだよ。かたちあるものにもないものにも」
「わかってるよ」
「なら終わらない一瞬を楽しめばいいのに」
このかんがえかたのちがいが今は二人を救っているけれど、いつか二人をだめにするのもこのかんがえかたのちがいだろうなと漠然と思った。
作品名:漠然とした不安を言葉に出来ない馬鹿です 作家名:おねずみ