それは大変にむずかしいことだ
例えば家を決めるとき。
何を優先するかだ。
風呂か、立地か、間取りか。
ひとそれぞれこだわりや優先順位がある。それは恋愛についても同じだ。
振り返って自分。今までの彼女を考えるにどうも昨今巷で流行りの「ツンデレ系」が好きなようだ。
優先順位は、ツンデレ、華奢、服のセンスがいいと続くようである(他人ごとのように言ってみる)。
そしてこの順位にはないものの、ひとは前提条件として、つまり0番に性別をおいている。
しかし、だ。
しかし、自分はどうやらそれが前提条件にはなっていなかったらしい。
「いいじゃん、何か精神で恋してるみたいで」
おいおい軽く云ってくれるなよ。
人生で初の戸惑いをよそに、軽く流す友人をじとっとねめつけてやった。
作品名:それは大変にむずかしいことだ 作家名:おねずみ