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おねずみ
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遠い目をした、あの日の横顔
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「好きだったものをね、好きじゃなくなるのが怖いのよ」
西日が強い部屋で、窓の外を眺めながら彼女は呟いた。
「どんどん好きなものを忘れていくのは悲しい」
「忘れたぶんだけ素敵なものに出会って好きになっているのさ」
ふたりで静かに笑った。
作品名:
遠い目をした、あの日の横顔
作家名:
おねずみ