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アレキザンダー・ジョン
アレキザンダー・ジョン
novelistID. 16123
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お腹が、痛い (5)

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沙耶も鴛太郎も、驚きを表に出したのは一瞬で、そのあとは見事なまでに驚きを隠して大人しくしていた。
でも、彼ら二人がボクに隠れて何かやっているのには二年も前から気付いていた。

「おい、どうすんだよ!もう連中には気付かれてるみたいだぜ!?」
「五月蠅いな、俺だってそのくらいわかるから!それをいま考えてんじゃん!」
体育館の裏。ボクに隠れて行っている何かに関係する話をするとき、二人は必ずここにくる。
いままで二人の話を盗み聞いていてわかったことは四つ。
・「協会」と二人が呼んでいる集団が二人の邪魔をしようとしてる、ということ、
・「協会」はとても危険な集団で、もしかしたら二人とも殺されてしまうかもしれない、ということ、
・二人とも、ボクを仲間に入れる気はない、ということ
・「協会」はいたるところにアジトを持ち、気付かれたら大変危険だ、ということ
そして今わかったのは
・あの転校生は「協会」の手の者らしい、ということ