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フレンドボーイ42
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白城黒友・黒白(こくはく)

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白城黒友だって別に最初からあのような性格(=厭世的)だったわけではないことは、さすがに知らなくても予想のつくところであるだろう;というより生まれてきてからずっとあのような性格であったならば親に捨てられていただろうと思う。
 彼が好きな女は存在したし、それで失恋することはなかった。今と違って服装・髪型・話し方などいろいろ時を使っていたため、べつだんこれといった欠点はなく(だからといって人目をあまた寄せるほどのルックスでもなかったが)、つきあってかなりたつ美少女はいた(当時はまだ彼自身が少年と言っていい年齢だった)。
 ダンプで引かれたわけでもなく、病気持ちでもなかった。誰かに殺されたわけでもない。…ただ、その終わり方はあっけなかった。
 ある日目覚めてドアを開けると、彼女が立っていた。

 「…刺して」

 彼女のからだがずたぼろになっているのは彼女が受けた性的暴行の後だったが、それを始末するという役目にしか思われないそれは彼を不快にさせた。しかし、彼は不快でも迷うことはなく、殺して以後に、焼いて埋葬したのは誰にもばれなかったが、彼はその日以来性格がかなり変わった。そして、彼は被害者にも加害者にもならない存在になった。

 傍観者に。