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フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
novelistID. 608
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白城黒友・虐殺行進曲

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始まった。年に一度の大掃除。それは然るに年に一度の虐殺パーティーの音である。猫と犬は泣き叫び、あたりをかけるが、いかんせんどうしても空腹のために力がでるわけもなく捕まるのが落ちだったりする。白城黒友はそれをみながら、ポケットモンスターをプレイしている。
 人間と他の動物の違いは、必ず支配されなければならないのか、という観点では区切れないが、大概の場合支配下におかれるというのが動物か(しかし人間も歴史的な身分、及び性的嗜好により支配下におかれることもあるが)と思われる:しかるに支配にこぼれるものは皆殺処分というのがおきまりのパターン。キャンキャン鳴いて叫んで喚いて。
 野生動物は実はあっけなく弱いのだ。モンスターハンターとかでは岩石砲を打ち出すドラゴンなんかがでてきたりしてプレイヤーを苦しめるが、実際の動物は、数発の銃弾で倒れる。それがきかないなら爆弾をおっことしてやればいい。つまりは道具を使うことによって飛び級進化を果たした人間は、一番強くなっている。そして、しかし人間は一番バカだということを白城は知っている。
 理性があるにも関わらず、しかも雌ではなく雄の側が、相手を選別しようと躍起になるのだから。
 トラックは相変わらず虐殺行進曲を奏でている。