ゲームのおうさま
おぼえてますか?
1998年の、全国大会。あなたは東京代表のガードでした。僕は、福岡代表(福岡は二校出られた)のポイントガードでした。高幡小学校、6番。背中に見える番号と、東京という文字が眩しかったです。大体、福岡で勝てば、全国でも勝てるから、他の地域にそん幡小学校が一面を使って。二位だった福岡1位代表の西浜と、三位の京都の真崎が半面ずつ。五位だった僕らの狭川北は、モノクロでした。
高幡三人組、としてあなたはインタビューに答えていました。小松綾人。ガード。何回も読みました。あなたの云う通りに練習しました。あんな凄い選手がいるなんて思いもしませんでした。
あなたは、生まれながらのガードでした。視野の広さと、ゲームメイク。小学生で、あそこまで試合を支配出来る人がいるなんて。3月に全国があって。
たしか5月の月バスに記事が載っていたと記憶しています。優勝した、高幡あとの二人は、ダブルセンターの仁科彰彦、樋口なつの。175くらいある二人に挟まれて、150少ししかないあなたは、無邪気に笑っていて、とても小学六年生には見えませんでした。しかしコートの中では、王様でした。
僕は、あなたの作る試合でシュートを打ちたいと思いました。