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フレンドボーイ42
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白城黒友・自転車無視通過

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触れる感覚に禁じ得ぬ涙…とかなんとかそういうことを言ったらなんか涙でも誘えるのだろうか?季節は秋らしくなってきつつあるとは言えずといった様相をみせてそのままに冬の姿に近づいていく。この世界では人間は一人、また一人と死んでいくのにまた人は生まれてくる。無駄と言えば無駄という感じではある。だが、人が生まれることが一つの喜びをもたらすというのであれば、それもまたいいことではあるかもしれない。まあ、そういった感じで、今日もまた醜態さらして生きていくのだろうか。自転車を引きながら行きつけのたばこ屋で、しかしたばこを買うわけでなくその店がたまたまコンビニより近いから、そこでビールかなんかを所望するだけなのだが、そこで今日は焼酎を買って帰るというそのまさに道中で、あたりは暗く、うつらうつら眠さもきているので、家にさっさと帰ろうとすると捨て猫が居る。
 僕はその横をなにもなかったかのように通り過ぎる。アパートでは猫は禁制だから。