連談
あれもそう、これもそう、かつて同じ体を
共有した、赤の他人の痕跡を確かめると頭を
抱える私。
この何時かの私に翻弄されてばかりだ。
私は、あいつらの徒の証人、嫌私の記憶が続くかぎりこれは、私自身が見た夢なんだ。
風にすべてを委ねて、漂ってるのが好き。
それが、何に寄ってもたらされたものであっても。
すべてを、棒に振るうって言うのは、覚悟とは、別の物だと、嵐に為す術もなく、巻き込まれた私は悟った。
すべては、単調で完結されたものなんだ。
そう、それは小さな事の積み重ねで、単純で詰まらないほどシンプルな誰もが分かるお話へと繋がって行くんだ。
しかしそれは、絵に描いたように簡単には行かず寧ろ難しいだろう。
こうしてる間にも、疑問は雨のように降っているのに。
私は傘を差してない。
異も解せず、受け入れている。
不意に子供の頃の泥遊びを思い出していた。
この遊びはどうでもいい、何が言いたいのかと思うだろう、それは無邪気さだ。
これがどんな事でも構わない私はあの頃のように、何かの原石なんだ。
雨に濡れる私は小さな子供で泥だらけ隣の
あの子は真っ赤な顔をした、そしたら私は真っ蒼な顔をした。
そしたらあの子は彼女になって。
私は僕になった。
二人は一つ性は凹凸でしかない。
「ねぇどっちがいい?」
「じゃあ何事もこのコインで決めよう上か下か、可か否か」
「なんてね、どっちでもいいんだろう」
「口実だよ、こんなの遊びさ」