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フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
novelistID. 608
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CL3of3 予定調和的運命接続

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・ザンゲツ(斬月)
 ・ゼロ(零)
 ・エクセル(秀逸)
 ・ザクロ(柘榴)
 ・クロス・ラミナ(斜交葉理)
 この五人は俗に『銀河の粛正者』などとも呼ばれているのだが、クロス・ラミナはそれに納得ができなかった。
 (粛正って悪い連中を斬るときに使う言葉だよね)
 そう彼は漠然としたイメージを持っていたのである。
 (依頼さえあれば彼らは、僕も含めて、みんな殺すことになるんだから…フレンドとその友人たちをのぞく、だけど)
 クロス・ラミナというそのもの自体が矛盾を呼び起こす男がこんな悩みを抱えているのもおかしい話ではあるのだったが、…とはいえ一度悩み出すとキリがなくなる。
 「…喫茶でも入るかな」
 彼は疲れて一杯の紅茶を求めた。
 「…いらっしゃい、…ませ」
 「別にそこまで怖がらなくてもあなた方は殺しませんよ」
 みんなひどいなあ、と自分のことを棚に上げて憤る。そうこうしているうちに一人の男が声をかけてくる。
 「…なにをしている」
 「いや、ふつうに紅茶飲みにきただけですけど」
 「…相変わらず、ふつうの青年にしか見えない奴だ…これで殺しにいくとはひどい男だな」
 「どんな格好していてもひどいとは思いますけどね、ザクロさん」
 「…たとえばゼロとかか」
 「…」
 「まあ、お前はあいつには負けているんだから仕方ない」
 「あれ、本当だったんですか?」
 「誰から聞いた」
 「…ザンゲツさんが」
 「あいつしゃべれるの!?てっきり口が利けないもんだと思ってた」
 「それも失礼じゃないですか」
 「…エクセルがゼロにふつうに、ね…収まるところに収まっていればいいのにあんな危険な男の…殺し屋を恋愛対象に選ぶのは間違っているだろう」
 「それをいってしまった等僕らは一生付き合う人がいないんでしょうね」
 「俺はイヤではあるが、…お前とザンゲツは別にどうだっていいだろ」
 「…!」
 どうしてだろう、いつの間に普通になってしまっているんだろう。
 「まあ、別に女遊びしたくて殺し屋やっているのも五万といるし気にしねえけどよ…ほーお」
 「…」
 「お前は他人が幸せになるのを始めてみてそこで幸せをほしくなる奴なんだな」

 ザクロはどこかへいってしまった。紅茶2杯支払えるだけのスレッド硬貨を手渡して。