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フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
novelistID. 608
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XCa3of4 キャプチャ&コピー

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キャプチャとコピーについて知ってから、ついにはその道で有名になって早3年ほどがすぎた。ゼノリスの名前を知らないものはいなくなるほどに。そうして彼は一流の男として闇社会でおそれられるようになったある日のことであった。
 「君が、…ゼノリス君だよね」
 「…なんだ」
 「『なんだ』とはご挨拶だなあ…まあ、いいかな、ちょっとさ」
 その男はなれなれしく彼に近づいてきた。
 「この紋章で察してくれるとうれしいんだけどな」
 にこにこしながら彼は左手に彫られた赤い紋章を見せる。
 「ディシグマ家の紋章か…本物ならば他人がさわると光るはずだが」
 「試していいよ?君を仲間にするには君に信じてもらわなければならないからね」
 「…」
 触る。光る。何の違和感もなく。
 「なぜここに?」
 「…うん、説明するよ」

 #

 「まあ、僕の父親が誰かなんて知っているでしょ」
 「アシッドスパークの王、サンピ=ディシグマだな」
 「そう。僕は彼の第1子として生まれてきた」
 「つまり継承権があるのか」
 「って思うでしょ」
 「違うのか?」
 「残念ながら、ね。彼が継承させたがっているのは、僕の弟のドス=ディシグマなんだよね」
 「それで」
 「はっきり言おう。僕は父親を倒してアシッドスパークを乗っ取りたい。そのために力のある仲間をさがしている」
 「…」
 「彼らは相変わらず君のことを蔑視しているんだそうだね…そんな奴らが君を上に上げてくれると思うかい?そんな奴らがたくさんいるんだよ、このアシッドスパークには。実力主義なんて訳がないんだ。気に入った奴じゃなければ上には上げない。…だったら少し僕に力を貸してくれた方がいいんじゃないかな、って誘いにきたわけさ。…どうだい」
 「…」
 この男、…ウノ=ディシグマが二代目の王になれば…そのときは自分の地位も高くなるかもしれない。今までのやつを見返そうと思ったら多少のリスクは踏んでみないことには立身出世は望めそうにはないことはわかっている。ならば…。
 「…いいでしょう。あなたの配下にしていただけますか」
 「嬉しいな。一緒にがんばろう」