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フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
novelistID. 608
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ZsW3of2 Vital Dedication

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 殺しに専念し続けて何年たつだろうか、自分の性格を再確認するのにどうしても友人の手助けが必要不可欠

だった。
 「僕の役割ってそんなもんかい」
 「だいたい俺はおまえと違って友人なんて一人しかいねえんだよ。おまえにとっちゃ俺なんざ数多くいる友

人の中でも面倒な奴の一人だろうが、俺にとっておまえは唯一友人だと認めた男だからな」
 「君の中では僕は結構薄情に映っているんだなあ…僕は君が初めての友人だからね。君に助けられるまで僕

は絶望につき落とされた7日間を過ごしたよ」
 「俺は2ヶ月絶望につき落とされていたんだからな」
 「…まったくもう。で、必要不可欠な専心はなんだい」
 「まあ、はっきり言って、金より必要な物を感じた」
 「何さ」
 「アシッドスパークをたたく為の人員。おまえに分かりやすくいえば、協力者」
 「仲間?」
 「まあ、誰とでも仲良くなれるおまえの言葉なら、『仲間』なんだろうな」
 「…僕の友達にいい奴はいないかって?う~ん、まあ良さげな人はいるよ。絶対に生きることを確約してく

れそうな人たちは」
 「おまえ俺の心を平然と読むんじゃねえよっての」
 「そもそもだけど僕に何か隠せるはずないだろ?」
 「…けっ」
 実際のところそれは当然だった。ゼロがフレンドに隠せる心情はきわめて少ない。
 「戦意喪失しないためにはできるだけ死者が出ないことが望ましいからね。親しい仲間が死ぬのは正直苦痛

だもの…ってなんでゼロくんがそんなこと考えているの」
 「おまえな…まるで薄情な奴みたいだ名折れは…俺だってほしいんだよ」
 「僕以外の友達?」
 「ああ」
 「エクセルさんとは仲良くなれないの?」
 「…あいつかよ」
 「駄目なんだ」
 「駄目じゃねえけどよ…なんか話が続かないっていうか」
 「もしかして好きになっちゃったとか」
 「!!んなわけねえだろが!!ちょっというとこれだよおまえはっ…」
 「気をつけてよ?あの人殺しの技術自体は君には劣るかもしれないけれど、その圧倒的な愛くるしいフォル

ムから、わざわざ殺されにいってる人が多数だから。ま、僕からすればフェアリーちゃんには全く及ばないと

は思うけどね。とにかくがんばることだね」
 「だから」
 「ムキになるなって。僕以外相談できる奴がいないだろ?だったら隠すなって」
 「…好きなのは認めるが、お前だって恋愛を成就させてないくせに」
 「痛いところをつくなあ」