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レール上の春

#twnovel 僕の記憶にない亡き兄の面影は、家の至る所に染み付いていた。立派な兄が敷いたレールを余さずなぞることで、僕は幻の兄と同じ世界を行きたいと願った。雲を掴むような旅路の涯、レール上には春の最高学府があった。その校舎の屋上に立った時、兄が落ちたレールの端が、見えたのだ。

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