FIND OUT
「え?」
瑠萎はその場所で、疑問の声をあげていた。
「・・・ここ?」
「せや」
疑問を投げかける瑠萎に、上総はさも当たり前のように答える。
「・・・ここって、神社?ですよね?」
「せやけど?」
「・・・・・・・・・・・・・なんで、神社なんですか?」
「なんでって言われても・・・なぁ?」
自分にされた質問を燐に投げかける。
「知らねーよ。そんなこと」
燐は、無表情だ呆れたように答える。
「だ、そうや」
笑顔で振り返る上総に、苦笑する瑠萎だった。
「ま、行けばわかるわ」
そう言って、瑠萎の肩をポンポンと叩いた。
「行くって、神社の中にですか?」
「地下いくねん」
上総に促され、瑠萎は神社の襖(ふすま)を開けた。
そこには、古びた一室があった。
「別に、普通じゃないんですか?」
「いや、地下あんねん。ほら、ここや」
そう言って上総が指差した先を見ると、人一人が立てるくらいの板が床の上に被せてある。
その板を、燐が乱暴に足で蹴り上げると、その下には地下につながるらしい階段があった。