FIND OUT
深々と雪が降る。
その中に一人、少年が立っていた。
雪は少年の足首の方まで積もっているが、そんな事は気にも留めず、静かに空を見上げている。
すると、少年は何かを想い出したように、ふと、口を開いた。
「師匠、これで・・・オレの罪が消えるワケじゃないけど、せめて、今度こそは護り抜きたい」
そう言うと、少年は自分の手元に視線を移した。
少年の手には、刀が握られている。
「“約束”は必ず守るから・・・・・」
呟く少年の背中は、少し寂しそうだった。
まるで、何か大切なモノを取り零してしまったような―――・・・