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クラウディ・ジャックという商人は、もともとジャック・エストファダ（Ｅｓｔｏｆａｄａはスペイン語でシチューを表す。先祖に料理人がいたようだ）が正しい名前で、まあ名前だけで呼ぶならばジャックだけが正しいはずであるが、しかしながら彼も含め多くの人は「クラウディ・ジャック」と認識し、またそのように彼を呼ぶ。自分自身としてはむしろそう呼ばれたいのだ、という。
　なんでか？それは彼の嫌いな奴に、「ジャック」がいるからに他ならない。
　通称ＰＭジャック。「ピー・エム・ジャック」と呼ばれる彼こそ、商人クラウディ・ジャックが嫌いな男である。ピーはパズル、エムはメーカーをあらわす。「パズル・メーカー・ジャック」というわけである。なぜ彼がそう呼ばれるのか？事情通のフレンドはこう語る。

　「人を切ってパズルにしてしまうのが好きな奴なんだ、といったらあだ名の由来もわかる…よね？」

　現代によみがえった切り裂きジャック、といえばわかるのだろうか。
　亜しっどすぱーくに所属していると思われるが、何にせよ残忍としか思えない行動をとる男である。しかし、彼にとっては別なのだろう。

　人間なんて、パズルにするために存在しているのだろう。