転がって、転がって、
アタシはアンタの事がこんなにも好きなのにどーやったら伝わんのよ、これ。
あー、やり方がわかんない。
バカみたいに不器用だ、今のアタシ。
あー、もどかしい。
髪を掻きむしる。
パーマをかけたの。春だから、なんとなく。
「いいね、それ」ってニカッってアンタが笑うもんだから、
咄嗟に取った素っ気ない態度。
思い出して少し(いや、かなり)後悔。
素直じゃないなー、アタシ。
「ありがとう」って笑えばよかったのに。
はにかむくらい、すればいいのに。
そっけないたいど。
一歩アンタより前に出た私の背中で、
ちょっと呆れたように笑う声。
あー、全部お見通し。
あーーーーーーあ?
これって、伝わってんのか?もしかして。
作品名:転がって、転がって、 作家名:ライラ