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超伝導ゼロス
超伝導ゼロス
novelistID. 16344
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スーパーニート

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                                おれは確かに
                             ゲームには精通してる 
                           でもボードゲームは専門外

へえー、ゲームの名人なの
チェスはやらないの?

                     グランドマスターくらいは持ってるけど
                     世界チャンピオンには到底歯が立たない

               1000万ドルでもか?

                          ・・・無理に決まってるだろ

                  あははは
                   実は
             ちゃーんと奥の手があるんだよ

  えー、なになに

               俺にもひとつとりえがある
                 俺はハッカーだ

                           タキオンってまさか・・・
                           冗談は顔だけで十分だよ

  タキオンってなんなのよ

                          タキオンは伝説のハッカーで
                     世界中のコンピュータを自在に操るって

  こいつが?
 それはないない
  はったりよ

                おまえら、夢はないのか
             1000万ドルだぞ、1000万ドル
               夢はなんだってかなうだろう
                 そんなけあれば

  あたしがチェスの大会にでるわけ?

                    うん

  女ならほかにいくらでもいるでしょ
    どうしてあたしなのよ

                     依頼人は
                 女性のプライドのために
              1000万ドル出すっていってるんだ
               どうせならとびきり美人のほうが
                 女性のかぶがあがるだろ

  それであたしなのか
    なっとく
   やる、やらせて
 1000万ドルは山分けよ

                             俺は関係ないよ
                    俺はジョイスティックを使ったゲームなら
                          相手が誰だろうとかまわない
                           でもさっきもいったとおり
                            チェスとなれば話は別

                  ご心配なく
             ディープブルーをハッキングするから

                              そいうことか

  どういうことよ
わかるように説明しなさいよ

                           ディープブルーってのは
                            チェスの指し手を考える
                          スーパーコンピュータのこと
                           人間では誰もかなわない
                        史上最強のチェスプレイヤーだよ

                    ただし
             セキュリティーホールのタイムリミットは
                  18分しかないんだ

                                 はあ?

             つまりディープブルーを操れる時間は
                   18分だけ
              それ以上ハッキングを続けると
            自動的にシステムがシャットダウンする
         このセキュリティシステムは外からでは解除不可能なんだ

                               俺は時間つなぎか
                               ・・・なるほどね

                まあそういうなって
            この次の仕事でムラマサの神の右手が
               必要になるはずなんだ
             今回のはこてしらべってとこだよ

                               次の仕事?
                              勝手にぺらぺらと
                            典型的なペテン師だねえ
                            おまえが本物なわけない

  だめでもともとなんだし
  だったらやりましょうよ
1000万ドル、ほんと夢みたい
                     三人ともあかの他人じゃなかったのかな
                             まあ女は
                       金となるとなんでもやらせるからね

  なによ!えらそうに
    あんたこそ
どうせたいした腕でもないくせに

                              くっ・・・
                         おれの腕がたいしたことない?
                            よし見せてやるよ
                           このムラマサの腕前をな

                  まあまあ
               平和にやりましょうや
                 おふたりさん
                      つづく

この物語はフィクションであり、登場人物等はすべて実在しない架空のものであって、同名の実在する人物等とは一切関係がないことをご了解下さい。
作品名:スーパーニート 作家名:超伝導ゼロス