BSS74 No thingなんて無し
さすがにティーチャーズ・ペットの名を欲しいままにするのは彼だな。いい子ぶりやがって…。ただただ先生を賛美するだけの、そんなくだらない人形。
まだ左翼思想に埋もれるんだ、というなら止めはしない。思想の自由は保障されているし、まじめな左翼思想は右翼思想に勝つこともある。だけど、だいたいの先生は極左。右翼思想は悪であるという決めつけのもとに行動し(右翼というのは要は保守であり、国の要を守るという意味でいなかったら非常にまずい。だいたい政治において保守革命の方がリスクが低いことは知られているべきことだが…)、中にはバカすぎて人格崩壊している奴とかいる。
他国は仲良くすべき対象だ、というのは理解するとして(仲良く、というよりも協力して、というのが国同士のつきあいでは重要なのだが…。つまり対等でなくてはならないからどちらかがへこへこしているのはまずいのだ)、じゃあなぜ、あなたはクラス内のいじめを止めようとはしない。だいたいがお役所と何にも変わらないやり方だ。
いじめアンケート。
いじめはありませんでした、とさ。いつもそれが書かれているんだろうな、だって、いじめがあったこと報告したら、学校社会内で抹殺されますよ。
まあ、彼はそんなのどうでもよいからティーチャーズ・ペットなんだけれど。
「先生にたてつくあいつは悪い奴だろ」
先生が絶対的に善であるならばな。相対的に善であることは、その人がいい人であることを意味しない。ご都合主義、日和見主義といってよい。
こうしてこの国はご都合主義・日和見主義の人が増えている。彼らは言うのだ。
なにもありませんでした。
目の前のこいつは、いじめをなかったことにしてしまった。だが俺も反対は出来ない。すれば俺もまた社会的抹殺にあうのだから。
先生という存在は、何も出来ないならせめて何もしないでくれればいい。授業を教えてくれる時間を、余力を削っていじめの隠蔽につとめる先生よりは、むしろまったく気づかなかった、という方が救いがある。
No thing is nothing.
何もないことなどない。
作品名:BSS74 No thingなんて無し 作家名:フレンドボーイ42