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フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
novelistID. 608
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BSS78 Not so far

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それほど遠くもない場所に、公園が一つあって、そこには一つの小さな木が立っていて、そこにはなぜかしら一つ傷が付いている。それがこの公園の唯一無二の特徴であった。それ以外は何の変哲もない。錆びた滑り台、鎖がボロボロで誰も乗ろうとしないブランコ。警備会社もいなくて、公務員も放置しているにもかかわらず、監視カメラが、しかも創意工夫されて気づきにくく設置されているトイレ。そして血痕が残るジャングルジム。いたって普通すぎる公園。誰だって当然だが、そんな公園に来たがるはずもなく、そしてホームレスすら敬遠する。
 傷のせいで。
 誰かしらつけた傷は、それだけで不気味というか。
 
 だけど別に問題があったわけではないんだ。
 きっと、誰かがいたずらでつけただけなんだ。
 だけど、周りのことから気味悪がって見るから、…

 そこの切れた縄のようなものと、下に落ちている白っぽい何かが不安になってしまうだけだ。
作品名:BSS78 Not so far 作家名:フレンドボーイ42