BSS67 冥府よりCJにもの申す
俺たちは子供を使役していたのはなぜか分からないというのはあいつにとって全くマイナスであろうことだ。あいつもいみじくも商人を名乗るならば、利益こそを最優先に据えるべきだろう。見よ、宇宙を股に掛ける八百万の品をそろえる商人フレンドを。奴こそ、自分の住んでいた村など壊滅せられ、まさしくアシッドスパークに恨みの一つではすまぬところであるにもかかわらず、自らの夢のためにアシッドスパークにであろうと品を卸すではないか。奴こそ恨みや怒りを静め、成功している例ではないか。あるいは、業種こそ異なれど、殺し屋ゼロを見ればよいではないか。奴もまたアシッドスパークに対する怒りは十二分に持つ男だが、奴も怒りのまま行動することはない。アシッドスパークの連中の依頼であろうと受けているではないか。
そうだ。それでこそ正しいのだ。悪に対し立ち向かうのではなく、従っておくのが上策だ。
どれ、この冥府からおまえのとる策が下策であることを証明してしんぜようか。
作品名:BSS67 冥府よりCJにもの申す 作家名:フレンドボーイ42