CJ3of4 秋がきました。お元気ですか
「恋か」
彼も昔は彼女はいた。一緒に旅するパートナーが。彼女と別れたのは、やはりこのような秋の色に染まった地だった。
二人とも、余りに早すぎた。早すぎて、お互いを傷つけあってしまった。好きなのに気持ちと裏腹の言動をとってしまう二人は、お互いにとって自分はだめな奴だ、と考えていた。
「一度、仕切り直そう」
ジャックはそういって、彼女も了承した。いま、彼女ジェニーはどこにいるのだろうかなんて、いろいろな地に着くと思う。
彼女と再びあったとき、お互いが成長して互いに相手にふさわしい人になれたとき。そのとき初めて一緒になろう。その約束を胸に、気ままながらも賢明にジャックは旅をし続けている。
カップルはまだ見つめあっている。お幸せに、とつぶやいた。
作品名:CJ3of4 秋がきました。お元気ですか 作家名:フレンドボーイ42