朧木君の非日常生活(3)
お
ぼ
ろ
ぎ
し
ね
「何かの陰謀だ!!!!」
どんな偶然だ、全く。しかも、ハンネも縦読みすると朧木死ね、じゃないか!
「鬼火ちゃん、こういうのは楽しんじゃダメなんだよ。死ね、なんて言葉使っちゃダメ。こういうのはヒドイことなんだ」
「朧木くん、死ねー」
泣いてもいいですか?
鬼火ちゃん、そんな笑顔で言わないでくれよ。 その笑顔が辛いよ、鬼火ちゃん。
けど、カワイイから無罪放免! むしろ君の可愛さが有罪さ!
「朧木くん、冗談はさておき、本題に入らせてもらってもいいかな?」
いらない冗談はやめましょう。
「本題はこっちの掲示板のスレ。神隠しについてだよ」
「神隠し?」
「――そう。神隠し」
神隠しなんて言われても、あの有名なジ○リアニメしか思い出せない。
俺は、パソコンに浮かび上がる掲示板に目をやった。
作品名:朧木君の非日常生活(3) 作家名:たし