怪談まとめ。
ある女――プロット
男が不審な死を遂げ、接点のあった女が捕まる。
尋問中の女は口を開かないし水も飲まない。
なので証拠は、続々と届けられる、パソコンの中の日記や、拘束していた時に鞄から出て来た睡眠薬など物的証拠。
動揺を図るため、それらを女の前に一列に並べるも女は無言で無表情。
そのうち鑑識からの証拠がどんどんと届く、が。
自分で精製したのか、いびつな卵形
表面を削って分析するも女の持っていた薬に該当する物質がないらしい。
どうしてその形にしたのかと署員がひっくり返したりしてるうちに誤って落とす。
割れた中から液体が染み出し、カプセルだったのかと、残りの薬を割ってみると……。
数がヒトと違う、脊椎のような物が出てくる。
ならコイツは何者か。
連絡を受けながらちらりと振り返った女は微笑を称えたまま、クックと相変わらず笑う。
……ちょっと待て、グッグッグという、ひよこが殻を割る時の泣き声に聞こえないか?
喉が全く動いてないじゃないか。
そして、孵化。