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それは何ですか。今あなたの右手に持つ、それはいったい何ですか。さてはペンですか、それとも剣ですか、いやいやはたまたガンですか。あなたは戦闘に勝利してここにきたのだ、そういうのですね。なるほど確かに敵の総大将の首を取ってきた、というわけですね。うんうん、なるほどそれについてお褒めの言葉があると思うのですね。
　あるわけないでしょう。というよりあなたは断罪に処せられるべきでしょう。いいのですか、このことはあなたの犯した罪そのものですよ。
　王はなんとご命令なされたか、覚えていらっしゃいますね。敵の総大将を屈服させよ、とおっしゃった。じゃあ、殺せばよい？そういう単純な発想、明快というより無知によるそれは全く世界にとって無益な代物ですね。
　相手をむやみと殺せば恨みの連鎖派から回る、だから屈服させよとのたまわしたのですよ、王は。それをあなたは、まったく。めんどくさい仕事しか増やしませんね。王の言葉が理解できない野郎は心でよいでしょう。あなたは…まあ、いいですよ。それでも。どうせあなたはもう役に立たないものだから。
　断罪しますから、こちらからお越しくださいよ。何で動かないんですか。まったく、あなたはそれを無知のままにやったのは罪でしょう。無知は無罪にはなり得ないのです。知らないことはけっして偉いことではないのです…ですが、あなたのような国民がまだまだ今でも多いようですね…。
　あなたを、見せしめにすることで少しは判ってくれないでしょうか。ねえ。