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フレンドボーイ42
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novelistID. 608
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BSS54 少女たちは百合の中で

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ああ、なんであなたは、とか、そういうなんというかレズっぽい雰囲気が嫌いで同性愛を扱う官能小説とか、嫌いだったし、ホモ・ゲイ・レズ・やおいなどあらゆる言葉が嫌いだった。…で、そんな私が始めて同性愛の世界にふれたのは、ほかの女子とは違い、GLだった。GL?そう思うのも無理はないかもしれないけれど。一般的に女子が好きになるジャンルといえば、BL、だろうか。私の周りの少女たちは独自のカップリング論を展開して、話に花を咲かせていた。しかしながらそんな時代の女子の趣味の主流、正統たるBL、イケメンたちの協奏曲に対して私はノーと突きつけていた。カッコいい奴は一人でいい。たくさんいるとかえって萎えてしまう。そういう、周りからすればめちゃくちゃ変な奴だ、っていうことを、理解してほしいと思う。だって変な奴っていわれても個人趣味の世界だもの。
 そうしている間に生身の女子にも興味がうっすらわいてきたのも、おそらく主流でなくいたんであったから故か。GL、も別にやっている人は多い方ではあったが、時代の要請というものはそれを少数派に見せてしまうマジックが得意なようだ。
 非実在青少年取締条例とやらは、よくマンガ・アニメ・ゲーム等の中の表現のすさまじさをばかり強調して、それに影響されてしまう側の方が精神が崩壊しているのである、という事実から目を背けたがっている。なぜなら健全な国家に精神異常者は不適格だからである。だから、といって彼らはめんどくさい教員の指導の向上、だとか、家庭の指導の向上とか、そういうことはしない。これでは作者ばかりが迷惑だ。悪の根源?それは作品ではなく読む側にある。健全であれば小さな子供でも、それに影響されることはない。簡単なことだ。これは架空のエンターテインメントなんだ、ととらえられない世界は悪能力欠如者だけが悪いのだ。…私が悪いのだ。そしてそれは精神障害ではない。的確な指導の元にそれは直せる。それを個性の尊重に反するとバカなことをいっている奴には現実を見せてやればよい。個性というものはそれを守るのにどんなに厳しい経験を積んだか、で高見にたどり着くものであって、過保護に育てられればただ肥満になるだけ。個性と称して奇抜になる勘違いメタボリック・シンドロームといえる。
 
 「姫川さん」
 「どうしたの」
 「…」
 「口でははなしたくないのね…いいわ」
 学級委員長はそういうと制服のボタンをゆっくりはずしていく。そこに私は滑り込む。そして、ふと気がつけば、私の体も裸になっている。私はいろいろな絡みの中でレズキスをして、そしてふと眠くなるのに気づく。
 このまま、寝てしまおうか、そう思っていると、学級委員長はひもを取り出した。
 ああ、そのようにされるのですね。叶わぬ恋には終結も劇的に。
 そして括られて眠る。