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フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
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BSS61 差異・それはジグソーパズル。

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ジグソーパズルに分解した心を組み上げて全く違う心を作り出して、それをはめると彼女はメイドになった。奉仕欲の高いメイドになった。
 残りを不細工女に入れると、女は通り魔になった。すみません、逃がしてしまって。そんなことをいいながらメイドは何でも奉仕する。歯を磨くところから何でもやってくれる彼女、だけど。
 ここまではみなさんも読んできたストーリー類型じゃないか。なんというかメイドという発想がもう新しくないし、だからと大奥は全く興味がでない。女は一人でいい。そうして考えついたのも、結局ありきたりだらけ。拘束してもおもしろいとは思わないし、解放しても戻ってくる状況に置いて、彼女を有効活用したかった。しかし、AVなどの性的なものにも出したくはない。ならば仕方あるまい。
 僕は彼女に様々な仕掛けを施した。骨を段階的にチタンに変え、歯はインプラントにして、やはり皮などは腐食しないようにして、いっさいをテクノロジーで保護しつつ、それから得たDNAを売り出した。
 こうして町中は皆似た顔した少女の出歩く町になった。そんななか、彼女をさらに完璧にしていき、僕はどんどん興奮してきた。何でもしまくった結果、かわいいメイドの姿そのままに何でもできるようになり、僕は歓喜した。これまでの完璧な体を作った僕はサイエンティスト最高だ、と。
 「違うでしょう」
 「な」
 「他人を使った実験ですか」
 「おまえ…」
 「意識がないはずないでしょう。きれいにはジグソーはくめない。だから不純ピースがある、なんて当たり前のこと」
 「だが」
 「このようにしてしまった方がいいわ」
 そうして首を絞めてくる。僕はあわてず何とか鳩尾をついた。そして苦しむ彼女を逆に絞める。
 「ふ…何のための弱点か」
 「…きか、せて」
 「なにを」
 「私を、…おもちゃにした理由を」
 「…今ある量産型のおまえとは違うものにすることで差異をつければ…俺の存在価値は上がるからだ」
 「…あいつにあわせてみたかった。あいつなら存在価値なんて唾でもはいとけ、っていったろうにね」