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フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
novelistID. 608
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BSS41 Good Good

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キーについたこのクロスで誰彼の心を読みまくり、そして洗脳することで、彼は多数の人間を掌握し、宗教を作り上げて、およそ50年にわたる栄華を築きながら、ついには世界を掌握しきれなかったのだという。世界は広いんだなあ、などという単純な話ではないだろう。洗脳していくには確かに人手が足りないが、そもそも論、彼は洗脳していく人間が間違っているのだ。ふつうに為政者から洗脳すれば短期間でそれは実現し得ただろうにと、僕はもうあの世の彼に言う。
 僕はこのクロスで犯罪者の心を開き、洗脳して社会に戻している。看守をやっている以上、それくらいできるかな、と思うのだ。もちろんやっていることは彼と一緒で焼け石に水だろうが、何もしないよりはましだ、と思うのだった。
 そういう意味でいいグッズであった。だけど、改心してもなお犯罪者は減らないのだから恐れ入る。そしてある日気づいた。僕は休暇期間になると世界の為政者をとにかく洗脳しようと試みた。監視員とかそういう連中からやっていくのは大変だったが、何とかすべての国を回ることができた。といっても世界は200程度だから急げば何とかなるものだが。
 犯罪制度を改正した。これで犯罪を起こせる奴はほめてやりたい。

 「犯罪者は世俗と離れて何もしない生活を海底で送ることになる。供給されるのは飲用水・食物・空気のみであり、窓のない部屋で何もせず暮らすこと」

 俺はそうして、最後にクロスを海に投げて追いかけるように海水に飛び込んだ。
作品名:BSS41 Good Good 作家名:フレンドボーイ42